第四章第四章事務所についた俺たちは、一本の電話をかけた。 「パスワードを言え。」 いつもの無愛想な声。 「月と剣に鞘」 「ハルカか、で今日はどんな情報だ?」 この合成音声の男は情報屋「リジル」。 こいつとは長い付き合いだが、いつもこの調子だ。 「居場所と履歴を知りたい、名前は「ロバート・ジェニファーソン」男だ。」 「すこし待て、情報のあけ渡しはいつもの方法だ。」 「ああ、それじゃ。頼んだ」 (ガチャン) 電話をきる。 「ねぇ、その「リジル」って人信用していいの?」 「奴の情報は間違いない。仕事も早いしな。」 「ふーん。でも、いつもの方法ってどんなん?」 事務所の窓から「紙飛行機」が飛んできた。 この飛行機は「陰術」で事務所に入るまで、完璧なステルス状態で レーダーで捉えることはおろか、視認すら不可能。 これがいつもの方法。 「言っただろ、「奴の仕事は早い」って。」 早速、紙飛行機を分解して紙の形に戻す。 「ロバート・ジェニファーソン、25歳。 チャーチル共和国出身、G/C67年にレゾジェス戦線に参戦。 敵兵士120人を陰術で殺し、 翌年G/C68年に「少尉」から「大尉」に二階級特進。G/C70年終戦、祖国へ帰還。」 (ここまでが履歴か・・・・・) 「・・で今どこにいるの?」 「町中の監視カメラにハックした結果、 ローリアタウンの山岳部へ通じる道を三日に一度は通っているらしい」 「なんでわざわざそんなところに?」 「さぁな。相手がもと軍人となると、ちと厄介だ。 しっかり、エグゼルのメンテしとけよ。準備が出来次第、張り込みに行く。」 「りょーかい!」 |